電撃殺虫ラケットは役に立つのか?

すごく便利とはいかないが、とりあえず使える

結論から言うと、家の中での蚊対策にはあまり向かないかもしれません。
「蚊がいた!」ってなるでしょ、電撃殺虫ラケットどこだーあったーって手に取るでしょ、そしたらもう蚊見失ってるんすよ。蚊取り線香や血を吸ってる蚊を叩く方が多分確実です。使えるのはアレやね、庭仕事とか公園の散歩とか井戸端会議とか、外で蚊がたくさん寄ってくるようなシーン。短パンにサンダル履きの足元とかすぐ寄ってくるでしょ、そういうところでは結構役に立つ感じ。あと、見失いにくいハエには効果的かと。


バチっと黒焦げにするのかと思ったら、こんな感じで引っ掛かる。最初はポンポン叩いてそのへんに落としてたけど、あまりにも取れるので一か所に集めてみたのが右。もともと蚊の多い場所だからではあるんだけど、ものの数分でこの数ですよ。…と、目を離していたら落とした蚊の数が減っている。風もないし、としばらく見てたら、再起動して飛ぶヤツがいる! 電圧が弱めなのか当たり所の差なのか、気絶するだけで助かっちゃうヤツが結構な割合でいるらしい。「殺虫」じゃないね、これ。落とした後に潰さないとダメだ。
「電撃殺虫ラケット」はあっちゃこっちゃから発売されており、中には高電圧で消し炭にしてくれる製品もあるのかもしれない。しかしこういうグッズって例外なく中華製だし、あんまりハイパワーなのも怖くないですか? おっさんは怖いです。

壊れてないけど中を見てみる

まあ分解してみるよね。ねじ止めしてあったら開けたくなるやろ!

基板の表側は写真取らなかったけど、トランスとコンデンサと放電用の抵抗とか。問題は「中華あるある」な、大らかなはんだ付け。ちょっとの衝撃でポロっと取れそう。これあれだ、引っ掛かってる虫を落とすのに、叩いたらダメなやつです。細い木の棒かなんかで取らないと。指で取るのは放電しきってないと危ないです。実際やっちゃったけど結構痛い。指先に思いっきりデコピン食らったくらいの痛さ。
大らかなはんだ付け仕事に加え、はんだの質自体もよろしくないので、「ちょっとしか使ってないのに壊れたやんけ」って感じだと、高確率ではんだ不良かと。不良個所を目で追える簡単なつくりなので、使用数回程度で壊れた時には分解修理にチャレンジしてみるといいかもね。



で、もうひとつ問題。高電圧を扱うモノにしては、作りがチャチい。トランスはともかくコンデンサが不安、配線も心配になるくらい細い。分単位でスイッチ入れっぱなしにして使うと、多分壊れるの早いです。スイッチオンは獲物を仕留めに行く時だけ、10秒かそこらに抑えるのがよいでしょう。
安いとこだと数百円なので、「1シーズン使えればOK」くらいの感覚でちょうどいいかも。

なんにせよ、殺虫剤使わないのは安心。まあ数百円なら値段なりには満足です。観賞魚や両生類・爬虫類のエサの確保目的にもいいと思います。

なんだかんだちゃんとしたのがいいなら結局日本のメーカーの殺虫機。売り逃げ中華製品と違ってチャチくないし、Amazonにはサクラレビューもない。意外と安い。
タイトルとURLをコピーしました